初めてのアナログ写真。今回は「シャッタースピード」です。

 

「シャッタースピード」って何?

今回もILFORDの動画シリーズ「フィルム写真への案内」から見ていきます。

 

Shutter Speed - A beginners guide by ILFORD Photo
 
 
これはレンズに組み込まれているタイプのシャッターです。閉じた状態から開き、また閉じるのがシャッターの動作です。そしてその開閉時間(シャッタースピード)を変えることができます。
 
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。つまりその時間だけ、フィルムは光に当たります。写真の明るさは、光の強さ、フィルム感度絞り、シャッタースピードの関係で決まります。
 
またシャッタースピードは、動きのある被写体がどれくらいブレて写るかということにも影響します。
 
速いシャッタースピードは被写体の動きを止めることができます。または遅いシャッタースピードで意図的にブレた写真にすることも可能です。
 

シャッタースピードとブレ

シャッタースピードは1/8秒や1/100秒のように、ふつうは何分の1秒であることが多いですが、天体写真などの場合は1秒以上の長時間のシャッタースピードになることもあります。

三脚を使わずカメラを手持ちで撮影することはよくありますが、その場合、たとえ被写体が動かないものであっても、カメラが安定していないのでブレた写真になることがあります。これを手ブレといいます。手ブレが目立たないようにするためには十分に速いシャッタースピードにすることが必要です。

 

クリエイティブな写真とブレ

光で画を描くピカソ ©GJON MILI / THE LIFE PICTURE COLLECTION

この写真はジョン・ミリという写真家が1949年にLIFE誌のために撮影したものです。ピカソが空中に光で画を描いています。筆の代わりに小さなライトを使ってピカソが画を描く間、カメラのシャッターは開けっ放しになっていました。写っているピカソ本人がブレていないのは、一瞬だけ全体に光を当てたからです。それ以外の時間、ピカソは暗闇の中でこの画を描きました。

もちろんこの画はその場では誰も見ていません。なぜなら、光は痕跡が残りませんから。しかし写真の中では「ブレ」として光は残ります。だからこれはピカソが描いた写真の中だけで見れる画です。

 

 東京オルタナ写真部:アナログ写真ワークショップ

東京オルタナ写真部 アナログ写真ワークショップで詳しく解説しています。

©Taiyo Furuya 当ワークショップ実習作品
ほんとうにかっこいいアナログ写真ワークショップ    開催予定のワークショップは「現在募集中のワークショップ」のページをごらんください。 銀塩モノクロ写真の魅力と謎 銀塩写真の魅力は、ナチュラルな階調とリッチな質感です。それによって版画にも似た美しい「写真」ができます。過去の名作写真を観察すると、必ずこの階調と質感を見つけることができます。たとえばエドワード・ウェストンの作品。この階調と質感!これらは歴史に残る美しい銀塩写真作品のひとつです。ところで、もし白黒フィルムを使って写真を撮ったこ...

 

 


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