フィルムのサイズの違い:初めてのアナログ写真

初めてのアナログ写真、今回は「フィルムのサイズの違い」についてです。
今回もまずはILFORDの動画シリーズ「フィルム写真への案内」から見ていきます。
フィルムサイズが変わると何が変わるのでしょうか。まずふつうはフィルムサイズが大きくなるとカメラも大きくなります。つまり扱う機材がどれも大きくなります。
ここで少し注意が必要なのは、男子は何かにつけてサイズにこだわるのが大好きだという点です。フィルムサイズが大きいと写真は美しい、大きなカメラで撮るといい写真が撮れる。写真好き男性諸氏を中心によくこのように言われていますが、必ずしもそんなことはありません。
フィルムサイズが変わって変化するのは得意な表現分野です。毛筆と製図ペンの違いと言えばイメージしやすいかもしれません。あえて言うと、35mmサイズは画の全体を力強く描くのに対し、中判〜大判サイズのフィルムは細部を緻密に描写することに優れています。この違いを理解せずに大きなフィルムサイズに替えても、出来上がった写真はむしろかっこ悪くなることさえあります。大事なのはフィルムの大きさではなく、自分の作品に合った表現を選ぶことです。
これはまた、同じブランドの同じ種類のフィルムでもサイズが変わると表現の質が変わることを意味しています。なぜそんなことが起こるのか、フィルムの表現の違いをどう理解してどう使えばいいのかについては、東京オルタナ写真部のアナログ写真ワークショップで詳しく解説しています。
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