暗室で何をするの?:初めてのアナログ写真

初めてのアナログ写真。今回は暗室での印画紙プリントについてです。
まずは、どんな説明でもたった1分で終わらせるILFORDの動画シリーズ「フィルム写真への案内」から、引き伸ばし機の使い方について。
引き伸ばし機の基本的な使い方は上記のとおりです。しかしさすがに1分の動画では簡単なことしか説明できませんね。
暗室で印画紙にプリントするのはかっこいい写真プリントを作るためです。引き伸ばし機を使う目的もそれに尽きます。
さてネガから印画紙にプリントしようとする時、私たちは2つのことがわかっていません。ひとつは適当な露光量、もうひとつは適当なコントラストです。印画紙へプリントするとき、最初にテストプリントを行い、この2つのデータを得ます。データが得られれば、引き伸ばし機をセットして本番用のプリントをします。
※露光時間を調整するのが引き伸ばしタイマーです。そして印画紙のコントラストを調整するのがマルチグレードフィルターです。
サイズやフォーカス以外で、私たちが引き伸ばし機で調整できるものは3つあります。それはレンズ絞り、露光時間、マルチグレードフィルターです。露光量の調整はレンズ絞りとタイマー(露光時間)の組み合わせで行います。
最初はなにかも当てずっぽうです。マルチグレードフィルターは標準的な2号フィルターをセットします。
レンズ絞りも当てずっぽうです。最終的な露光時間が6秒から30秒くらいになると作業がしやすいので、それを目安にレンズ絞りを調整します。
露光時間も当てずっぽう!…ですから、まずこれからテストします。
次にその露光時間で画面の暗い部分のトーンを観察します。
これで露光時間とコントラストが分かりました!次は引き伸ばし機のタイマーとフィルターをテスト結果通りにセットして、本番用のサイズの印画紙をイーゼルにセットして、タイマーのスイッチを押すだけです。
露出とフィルム現像が適切なネガであれば、これだけでとても美しい写真を作ることができます。特別なプリント技術は必ずしも必要ではありません。
東京オルタナ写真部 アナログ写真ワークショップでは、撮影実習、フィルム現像実習、暗室でのプリント実習を通じ、さらに詳しく解説しています。初めてフィルムを触る方から参加できます。