フィルム感度ってなに?:初めてのアナログ写真

©Andrew Bartram https://www.flickr.com/photos/warboyssnapper/ フィルム:ILFORD Delta 3200

初めてのアナログ写真。今回は「フィルムの感度」についてです。

 

フィルム感度って何?

今回もILFORDの動画シリーズ「フィルム写真への案内」から見ていきましょう。

 
 
 
フィルムの感度とは、光に対する感度のことです。感度が低いと多くの光量が必要になります。感度が高いと少ない光量で写すことができます。フィルムの感度は「ISO」で表します。ISOの値が小さいとフィルム感度が低い、大きいと感度が高くなります。
 
実際の使われ方を作例と合わせて見ていきましょう。
ISO50(低感度フィルム):明るい日中、スタジオライトに適しています。
 
ISO100から125(中感度フィルム):明るい日、スタジライトに適しています。
 
ISO400(高感度フィルム):一般的な撮影に使えます。ほとんどの光の状態に対応できます。
 
 
ISO3200(超高感度フィルム):暗い場所での撮影に向きます。
 

フィルムを選ぶときの注意

 フィルム感度の違いは、光に対する感度の違いです。感度が低いフィルムは、暗い場所では長い時間露光しなくてはいけません。つまり手持ち撮影ができなくなったり、動く被写体はブレたりしてしまいます。では感度が高いフィルムがいいのかというと、フィルムは感度が高くなるに従い粒子が大きく粗くなっていきます。このため美しい写真にならない場合があります。また高感度を目的にしたフィルム現像ではコントラストが高くなり、質感が乏しくなってしまう傾向もあります。
 
©Kenshi Daito フィルム:Rollei Superpan 200
 
デジタル写真の時代にあえてフィルム写真を撮影するのですから、フィルムらしいかっこいい写真を撮りたいと誰でも思うはずです。フィルムで撮影して、フィルムらしいかっこいい写真を撮るためには、単に暗いから高感度フィルム…という選択ではなく、それぞれのフィルムがどのような表現をするのかを考えて、バランス良くフィルムを選択する必要があります。またフィルム現像液もフィルム選びと同じくらいに大事になってきます。実際の撮影感度(実効感度)はフィルム現像液との組み合わせで決まります。特に白黒フィルムの場合は箱に記載されている感度と実効感度が大きく異なる場合も出てきます。
 
銀塩白黒フィルムについて
 
 
フィルム現像液の選び方について
 
 

ISOとASAとDINについて

フィルム感度の表記にISOの他にASAという表記を見たことがある方もいると思います。どちらも同じものです。

もう少し詳しく説明すると、当初、アメリカ主導のASAとドイツ主導のDINという表記がありました。表記を統一するためにできたのがISOです。ISOではASA/DINと両方を併記するのが正しいのですが、結局ASAの方だけ表記する場合が多いのが実情です。東京オルタナ写真部のワークショップのパートナー、Silversaltのティム(ドイツ出身)はもちろんDIN派なので、DINが省略されると憤慨しています。

 
 東京オルタナ写真部:アナログ写真ワークショップ

フィルム感度とフィルム現像については、東京オルタナ写真部 アナログ写真ワークショップで詳しく解説しています。

©Taiyo Furuya 当ワークショップ実習作品
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