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東京オルタナ写真部の人気ワークショップをオンラインで受講できるように構成しました。遠方の方もご参加いただけるチャンスです。

関連ワークショップ
  はじめての、アナログ写真ワークショップ フィルム写真に関心を持つひとがふえてきていますが、いまいち踏み出せないという声もよく聞きます。 写真に興味はあるけれど経験がないし、難しそうどこから始めればいいのかわからない写真に詳しい人に教わるとなんだか怖そう内容についていけるか心配自分でちょっと撮ってみたけれど、なんかちがう…これじゃないフィルムで撮ると味のある写真になるってほんとうなの?ぶっちゃけ、フィルム写真ってインスタグラムのフィルターと何がちがうの? そんな声におこたえして、写真を撮るの...

 

 

銀塩モノクロ写真の魅力と謎

 

銀塩写真の魅力は、ナチュラルな階調とリッチな質感です。それによって版画にも似た美しい「写真」ができます。過去の名作写真を観察すると、必ずこの階調と質感を見つけることができます。たとえばエドワード・ウェストンの作品。この階調と質感!これらは歴史に残る美しい銀塩写真作品のひとつです。

ところで、もし白黒フィルムを使って写真を撮ったことがある人なら、できあがった自分の写真を見てがっかりしたことがあると思います。それは、どうやってもかっこいい写真にならないからです!

…どうやったらあんな写真になるのか?謎すぎる!

 

エドワード・ウェストン Edward Weston

 


 

写真の謎はなくなります

 

この謎…つまり美しい写真を作るにはどうすればいいのか。その方法は残念ながらこれまで日本では解説されてきませんでした。もちろん日本に優れた写真家は多くいたのですが、技法に関しては我流でやるのが良いという風潮がありました。

そのため、技術とアートがごちゃごちゃになったものを教えられ、またそれを教えるという繰り返しになり、ますます混乱していきました。

その結果、これまでの写真指導では、目隠しして写真を撮ったり、生徒同士でハグしあったりといった、別の意味で謎な内容を大まじめにやっていたことがありました。

この混乱は、日本独自のナンセンスな「常識」もたくさん生み出しました。美しい白黒写真は暗室でのプリント技術で作るという「常識」もそのひとつです。いまもほとんどの機会でそのように指導され続けています。

写真のクオリティを決める階調や質感は、ネガフィルムを持って暗室に入る前に決定しています。プリント作業の段階で調整できることはほとんどありません。

これはコーヒーにたとえると簡単に理解できます。おいしいコーヒーを飲むためには、おいしいコーヒー豆を準備します。ていねいに栽培され、きちんと選別され、適切に焙煎された豆です。最後の淹れ方によってコーヒーを台無しにすることはできても、もとの豆よりおいしく淹れることはできません。本当においしいコーヒーにとって大事なのは淹れ方よりもコーヒー豆です。

写真のプリント作業もこれと同じです。最後の仕上げですね。ここに来るまでに写真のクオリティの9割以上はすでに決まっています。最後にあまり調整がきかないのはデジタル写真とは大きく異なるところです。

 

 

アナログ写真の作業プロセス

 

ともあれ、このような事情が重なって、日本では合理的なアナログ写真の知識が知られないまま現在に至っています。もしかすると、銀塩写真は終わりかけているのではなく、これから始まるのかもしれません。いま、アナログ写真が逆に新しいのは確かですね。

狙い通りにコントロールされて作られた銀塩写真は、デジタル写真にはない美しさを表現することができます。そして正しい知識さえ持てば、初心者でも簡単に美しい銀塩写真を作ることができます。

エドワード・ウェストンの写真の美しさの謎?
それはこのワークショップで完全に解決します。そして、自分でもできるようになります。

 

モノクロ写真の魅力

 

写真をただ「撮る」のではなく、「描くように写す」方法がわかれば、アナログ写真はとても楽しくなります。このワークショップでは、銀塩写真をコントールして表現する方法を初心者にもわかりやすく解説します。

デジタル写真にはない銀塩写真だけがもつ美しさがどこにあるのかを見て、自分で作ってみましょう。初めて聴く音楽の魅力が突然わかるという経験はだれもがしたことがあると思います。アナログ写真の美しさはまさにそれに似ています。いちどわかると、ちょっともとに戻れないかも…という感じです。

スマホで美しい写真が撮れる時代にわざわざフィルムで撮るんですから、アナログ写真でしかできないかっこいい写真を作りたいですよね!

 

新しいアナログ写真へ

 

私たちのワークショップでは、芸術性と技術内容をきちんと分けて扱います。そうしないと、何がアートで何が技術なのか、その境界がわらかなくなってしまうからです。

そのうえで、芸術的表現を支える技術を合理的に根拠を示しながら解説します。従来の日本の写真の常識とは異なる内容もありますが、現在の欧米レベルのアップデートされた知見を学ぶことができます。

 


 

©東京オルタナ写真部

 

ワークショップ内容

 

  • このワークショップでは、美しい銀塩写真の作り方を基礎から解説します。
  • 初めてフィルムを触る方からご参加いただけます。フィルムカメラ購入を検討中の方も参加可能です。
  • 美しい写真を作ることを目的に基礎から理解しなおすため、中級者の方でも楽しめる内容です。
  • アートと技法を明確に区別して解説します。写真のアート表現のために必要な技法を合理的に解説します。
  • これまで十分に理解されてこなかった、美しい写真の表現技法、露出とフィルム現像の関係をわかりやすく解説します。(ゾーンシステム)
  • ワークショップ参加者はグループ展にご参加いただけます。

このオンライン講座では実習は行いませんが、状況を見ながらフィルム撮影と現像のワークショップの追加開催を検討しています。

 

ワークショップ参加者による体験記
 はじめに はじめまして、キムラマサヤです!はじめに簡単な自己紹介をしようと思います。僕は大学4年生で、銀塩写真は2年半ほどやっていて、現像もプリントも自分で行っています。今回参加した理由はいくつかあります。1つ目は卒業展示を考え始め、自分に基礎力がないなと感じたこと。2つ目は銀塩写真について情報を収集するものの、情報に戸惑うことが多かったこと。つまり情報があっても古かったり、同じ情報について三者三様の情報が出回っていたり。3つ目がオルタナティブプロセス(特にリスプリント)に興味があって、その足掛...

 

 

アナログ写真ワークショップ:オンライン開催概要

通常のワークショップを新しくオンライン講座として構成しました。
対面での撮影・プリントの実習クラスを開催も予定しています。

開催時刻に参加できない場合でも、レクチャーやディスカッションの内容を録画で視聴できます。

Google Meetを利用します。インターネット接続とウェブブラウザだけで参加できます。カメラとマイクが端末に内蔵されていない場合は別途ご用意ください。

今回はオンラインのみの開催です。会場での対面の講座は行いません。

 

オンライン講座開催日程

開催日程:2020年9月6日(日)、9月13日(日)、9月20日(日)

  • 全ての日程に参加が難しい場合は録画で視聴することができます。
  • 各回10:30開始、15:00ごろ終了(途中で90分の休憩をはさみます)
  • 場所:オンライン(インターネット接続+ウェブブラウザで参加可能)
  • 参加費:21,000円(税込)

 

実習クラス開催日程(予定)

状況により開催を判断します。

実習日程:撮影・フィルム現像 9月21日(月・祝)、プリント 9月22日(火・祝)

  • 場所:アトリエオルト、都内レンタル暗室
  • 参加費:撮影+フィルム現像実習 14,000円(税込)、プリント実習 8,800円(税込)

 

フィルム:Efke 100 現像液:TOKYO CALLING(東京オルタナ写真部オリジナル現像液) ©東京オルタナ写真部

 

スカラシップ奨学生募集

 

東京オルタナ写真部では若い写真家を応援するために、スカラシップ奨学生を募集しています。資料を提出していただき、選考を通過した方は、アナログ写真ワークショップの参加費を半額、あるいは全額免除します。詳細はスカラシップ募集ページをごらん下さい。 

 「勝手にスカラシップ」奨学生募集します!東京オルタナ写真部は、若い写真家を応援するために「勝手にスカラシップ」を始めます。25歳くらいまでのアナログ写真による作品制作に関心のある方が対象です。選考を通過した方は「アナログ写真ワークショップ 基礎クラス」参加費用を半額、または全額免除します。また選考結果により「アドバンストクラス」への参加の優遇も検討します。 東京オルタナ写真部の銀塩写真ワークショップ私たちはアマチュア写真家の制作活動を支援する銀塩写真ワークショップを開催しています。ただ、よく言...

 

 

ワークショップ参加方法

 

参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。

アナログ写真WSオンライン講座

参加申し込みフォーム

 

  • 申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:tokyo.alt.photo@gmail.com

 

グループ展「東京オルタナ写真部 #6」

 


 

アナログ写真ワークショップ:内容紹介

アナログ写真ワークショップ実習作品 ©キムラマサヤ

 

WS1:かっこいい写真はなぜかっこいいのか

  • 自分が好きな写真を分析してみる。
  • かっこいい写真は何がなぜかっこいいのか。観察と分析。
  • 「かっこいいもの」と「かっこいい写り」はどう関係しているか。
  • 「写真=見たまま」ではない。
東京オルタナ写真部ワークショップ

WS2:銀塩写真の技法

  • 技法を理解して銀塩写真を再発明してみる。
  • 初めてほんとうにわかる「かっこいい写真のためのゾーンシステム
  • 描くように写す方法。

WS3:露出とフィルム現像(撮影実習)

  • 白黒フィルムで実際に撮影してみる
  • ほんとうに使えるゾーンシステムを使いこなす。
  • エドワード・ウェストン作品にもう謎はない。(自分も作れる)
東京オルタナ写真部ワークショップ

WS4:フィルム現像で画を作る(フィルム現像実習)

  • かっこいい画はフィルム現像で作られる。
  • 作品づくりのためのフィルム現像実習。
東京オルタナ写真部ワークショップ

WS5:作品講評

  • 最後は完成したプリントを持ち寄って講評会を行います。

 

アナログ写真ワークショップ実習作品 ©Taiyo Furuya

 

 

ワークショップ参加方法

参加希望の方は上記の申し込みフォームよりお申し込みください。

  • 申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:tokyo.alt.photo@gmail.com
©東京オルタナ写真部