はじめに

 

はじめまして、キムラマサヤです!はじめに簡単な自己紹介をしようと思います。

僕は大学4年生で、銀塩写真は2年半ほどやっていて、現像もプリントも自分で行っています。今回参加した理由はいくつかあります。1つ目は卒業展示を考え始め、自分に基礎力がないなと感じたこと。2つ目は銀塩写真について情報を収集するものの、情報に戸惑うことが多かったこと。つまり情報があっても古かったり、同じ情報について三者三様の情報が出回っていたり。3つ目がオルタナティブプロセス(特にリスプリント)に興味があって、その足掛かりにしようと思っていたこと。いずれにしてもリファレンスの一つとしてあればいいなということで参加しました!

こんな感じの人です。


概要はこんな感じ。

 

今回参加したWSは、GWを使っての集中講座タイプでした(全3日間)。通常であれば、5週に渡って毎週土曜日に開かれるようです。

日程としては

1日目インプット系講義(10:00-18:00)

  • WS1 : かっこいい写真はなぜかっこいいのか
  • WS2:銀塩写真の技法

 

2日目撮影からの現像(10:00-18:00)

  • WS3:露出とフィルム現像(撮影実習)
  • WS4:フィルム現像で画を作る(フィルム現像実習)

 

3日目プリントWSからの講評会(10:00-17:00)

  • WS5:作品講評

という流れでした。次回開かれるWSが集中講座なのか隔週なのか、注意した方がいいかもれませんね。

参加者は僕含めて6名でした(体調が崩された方がいたので正確には7名)。GW前半の方では、10名ほどいたらしいです。女性の方、初めてフィルムを使うという方もいらしたので、女性の方や初心者の方でも全然問題ないと思います!講師の大藤さんが、かなり親身に丁寧に教えていたのが好印象でしたよ。

場所はアトリエオルトです。表参道からは15-20分ほど歩いた場所にあります。広尾との間くらいの場所にあります。ちょっと分かりにくいので、初日は時間に余裕を持っていくことをおすすめします。


WS1&2スタート!

 

「写真って?」というところからスタートして、「カッコイイ写真のつくり方」を勉強しました。Photographを日本語訳すると?「写真」ですね。Photographyを日本語訳すると?「写真」ですね。不思議じゃありませんか?そういえば、このブログは「東京オルタナ写真部」ですが、「オルタナティブ写真」って分かりますかね。メインストリームに対して閉塞感を感じているマイノリティたちがカウンターとして古典を参照し新しいものを生み出しているんですよ?カッコイイ。ごめんなさい笑。これもちゃんと解説されていますのでご安心ください。

あと、面白かったのは参加者みんなで自分の好きな写真を見せ合いっこして、コメントし合う時間です。「観る目」を養い、「語る言語」を得るのは難しいですが、自分の力になり、自らの写真にも生きてきます。知っている写真も、初めて観た写真も、言語化する過程を経ると、またほんのすこしだけレベルアップしたような気がします。

その他、自分に欠けているところと思ったところで言うと撮影対象の観察、背景の整理、意味の抽出と強調が印象的でした。講義を聞いていて、「あぁ、耳が痛い…」ってなってました笑。これも講義の中で言われていましたが、結局暗室でどうにかしようとするからダメなんですよね。暗室でできることなんてほとんどないのに。暗室の方が目に見えて、「フィルム写真ぽく」て、フィーチャーしやすいからですかね。それはさておき、その要点を意識して、撮影実習に臨みました。個人的に納得のいく写真を最終的につくることができたので、今度の記事に載せますね。

そして、ゾーンシステムですかね。講義を受けていて、いかに世に敷衍されているゾーンシステム論がデタラメかよく分かりました。実際はとってもシンプルで分かりやすく実用的でした。世間一般では理論や空論ばかりが一人歩きしている感を受けました。

 

誤って理解していた…

 

アンダーなイメージ、ダーキーな写真が最終的に欲しい時、実を言うとこれまで露出アンダーで撮影していました。でも実際は「適正」露出(何が適正かはWSにて)で撮影してプリント時に黒く潰すんですね。勉強になりました。こういった簡単な勘違いも解消できるのでオススメです。WSを受けた今なら何が間違っていたかよく分かります。おそらく人それぞれこういった誤った理解などがあるように思います。それだけでもWSの価値なのかもしれませんね。

今回はこれまで!次回、撮影・現像編でお会いしましょう。また!

 

続きです。

前回の記事  撮影実習! 2日目です。撮影実習は新宿御苑で行われました。10時に集合して、そこから1時間ほど、全員で歩き周り、実際のシチュエーションで露出を考えるということをしました。当たり前ですが、やっぱり実践練習も大事です。「現場ではこうやるといいんだー」とよく分かりました。今まで"ざっくり露出計"でざっくり露出を決めていたので、シビアに合理的に露出を決めることを勉強できました。最大限にネガや印画紙のラチチュードを使うとはどういうことなのか。銀塩写真をやっているからには理解しなければ...