プリントスタディ


東京オルタナ写真部では、アナログ写真ワークショップ参加者によるグループ展を年に2回開催しています。参加者の制作プロジェクトを講評する機会を「プリントスタディ」として設けてきました。

グループ展参加作品のレベル向上にともない、プリントスタディを定期的に開催し、より充実したものにしたいと思います。主な内容は以下の2点になります。

1 制作プロジェクトの講評


次回グループ展に向けて、それぞれの制作プロジェクトの内容を講評し合います。ここに持ってきてもらうプロジェクトは構想段階でも大丈夫です。自分が目指すものが何なのか、時間をかけて深めていく機会を作りたいと思います。

2 作品を批評する


もうひとつは、参加者みんなで作品批評をやってみます。 いまの私たちの批評する文化や言葉はとても貧弱です。きちんと見たものについて、きちんと言葉を交わす場を持ちたいと思います。

これは『明るい部屋』読書会で、みんなで考え合い、言葉を交わすことでとても深い理解が可能になった経験から構想しました。きっと、とても面白くなると思います。ぜひご参加ください!

今回の展覧会:「ウィーン・モダン」@国立新美術館


ここ2回のプリントスタディでは、写真が発明された19世紀後半のイギリスを取り上げました。写真文化のバックボーンであるヨーロッパ近代文化を知らないと、写真を理解することはできないと考えたからでした。この流れで次回は世紀末ウィーンに関する展覧会を見ていきたいと思います。20世紀への扉を開いた19世紀末のウィーン。その混沌とした世界を少しでも概観できればと思います。

 

展覧会詳細ページ(国立新美術館)

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

グスタフ・クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年


プリントスタディに参加される方は、なるべく当該展覧会をご覧になったうえでお越しください。


プリントスタディ開催概要

開催日程

2019年月5月25日(土)16:30~

  • 過去にアナログ写真ワークショップを受講された方は自由に参加できます。
  • アナログ写真ワークショップに未参加の方でプリントスタディに参加希望の方は次のメールアドレスまでご連絡ください。 → info@tokyoaltphoto.com

 参加方法

  • 過去にアナログ写真ワークショップを受講された方は自由に参加できます。当日会場にお越しください。参加費はその場でお支払いください。

 

「好き嫌い」だけが価値だろうか 「作品」や「表現」というものは言葉で表すことができない。だから結局は「好きか嫌いか」しか価値基準はない。写真表現のワークショップを開催していると、わりとよく聞く言葉です。確かにこれに反論することは難しいように見えます。しかし表現する上の基準は本当に「好きか嫌いか」しかないのでしょうか。もしそうだとすると、作品を制作することは自分の好き嫌いを人に押し付けるだけの無意味で迷惑な行為だということになります。それに、「芸術」は作品の価値を釣り上げるための詐欺行為でしか...