焦点距離ってなに?
初めてのアナログ写真。今回は「レンズのミリ数(焦点距離)」についてです。
ある意味、レンズの名前の一部
カメラのレンズにはノクトンとかプラナーなどの名前がついているものがあります。これらはブランド名だったりレンズ設計のタイプを表していたりします。しかしどんなレンズでも必ず「◯ミリ、f/◯」という数値が名前に付属します。この「◯ミリ」が焦点距離です。ちなみに「f/◯」はレンズの絞りをもっとも開けた時のf値を示しています。(レンズの絞りについてはこちらの記事を参考にしてください)
上の写真のレンズの場合は焦点距離が35mmで開放にしたf値が2なので「35mm, f/2」のレンズということになります。
距離って言うからには何かの距離なの?
ではこの焦点距離とは何の「距離」かというと、カメラのレンズを1枚のレンズだと仮定した場合に、レンズからピントが合う面までの距離のことです。ピントが合う面というのはつまりカメラの中のフィルムの位置のことです。
上の図は、左の電球が被写体。真ん中がカメラのレンズ。右側の電球がフィルム面に写った電球の像です。このレンズから右の電球の像までの距離が焦点距離です。ちなみに右の電球の像は上下が逆になっていますが、フィルムや撮像素子に画像は必ず上下逆に写っています。
焦点距離と画角の関係
焦点距離が変わると何が変わるの?
ではもっと具体的に、焦点距離が写真にどう関係するのかを説明します。
いま目の前にフィルム1コマと同じ大きさの窓があると思ってください。その窓から向こうの風景を覗いてみます。
焦点距離=目と窓の距離
窓を目に近づけたり離したりすると、見える範囲が変化します。窓を目に近づけると見える範囲が広がります。反対に目から離すと見える範囲は狭くなります。この時の目から窓までの距離が焦点距離です。そして窓から見える範囲のことを画角と言います。実際に上記のサイズの窓を作って、レンズの焦点距離と同じ距離を目から離して覗くと、そのレンズの写る範囲とほぼ同じ範囲を肉眼で確認することができます。
焦点距離が変わると画角が変わる
焦点距離によって写真に写る範囲(画角)は変化します。実際のカメラのレンズの焦点距離と写る範囲の関係は上の図のようになっています。焦点距離が短いと写る範囲は広く、焦点距離が長いと狭くなります。
ところで焦点距離が同じでも、窓の大きさが変わると写る範囲が変わると思いませんか?その通りです。フィルムや撮像素子の大きさが変わると、同じ焦点距離のレンズでも画角は変わります。レンズの仕様説明では35mmフィルムのサイズ(フルサイズ)を基準にすることが多くあります。
画角を基準にしてレンズはいくつかのグループに分けられています。
広い範囲が写るレンズは「広角レンズ」。
見た目に近い遠近感で写るレンズは「標準レンズ」。(35mmサイズのカメラだと焦点距離50mm前後のレンズ)
狭い範囲、つまり遠くの物を大きく写すのは「望遠レンズ」です。
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