《睡蓮のとき》:モネの晩年と現代美術の始まり
*参加無料のディスカッション会です。*
上野の国立西洋美術館で開催中の展覧会《モネ 睡蓮のとき》をめぐるディスカッション会を開催します。
モネの有名な連作《睡蓮》シリーズ。花と光と水面が混交する巨大な絵画。光や色の美しさに没入するような魅力があります。
しかしこの作品が制作された期間、すなわち「モネの睡蓮のとき」は、第一次世界大戦が始まり、現代美術の有名作品が発表された時期でもありました。ただ、美しさを堪能するだけがこの絵の見方なのか。なぜモネはこのような絵を描いたのか。この作品とその状況について一緒にディスカッションできればと思います。
参加は基本無料です(カンパ歓迎です!)。
開催概要
開催予定日:2月1日(土)18:00~
開催場所:井の頭線「新代田駅」近辺会場 + オンライン
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com
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