もう完全に出遅れたので黙っていようと思ったのですが、やっぱり言います。
写真やっててこれを見れずに死ねるか、カラヴァッジョ!


先日ようやく見に行くことができたのですが、実に衝撃的でした。光!光!光!

ルネッサンスになって美術はそれまでの神の視点に代わり人間の視点を手に入れるのですが、カラヴァッジョは私たちが見ている光の意味を発見します。これは当時とても衝撃的なことで、その後カラヴァッジョのことが大好きなカラヴァッジェ好き、違う、カラヴァッジェスキと呼ばれるフォロワーを大量に生み出します。

このカラヴァッジェスキ達がフェルメールやレンブラントに代表される、あの素晴らしい17世紀オランダ絵画を準備します。カラヴァッジョの仕事は現在の写真まで完全にひとつながりです。

(また適当なこと言ってると思う人は、たとえば2015年にピューリッツァー賞を受賞したDaniel Berehulakの写真を見てみよう。彼のエボラ出血熱報道の仕事がカラヴァッジョと全く無関係だと思う人は自分の目を疑ったほうがいい。)

ついでに言うと、カラヴァッジョが発見した光がやがて19世紀の印象派を経過して主題をキャンバスに溶融していくんですね。そして20世紀のジャクソン・ポロックへ!

いや、もうひとこと言うと、カラヴァッジェスキは現在も存在します。先に挙げたDaniel Berehulakもそうだけど、自分的にいちおしカラヴァッジェスキは映画監督のジョン・ウーだな!ミッション・インポッシブル2とか!

 

いや、ヨタ話はともかく、これは見ておいたほうがいいと思います。会期は…6月12日まで。あと一週間!

【カラヴァッジョ展】 国立西洋美術館

 


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