このワークショップの募集は終了しました。
開催予定のワークショップは「現在募集中のワークショップ」のページをごらんください。


版画と写真

17世紀の映えコンテンツ消費文化「グランドツアー」から写真黎明期の狂躁までをみごとにキュレーションしたキレキレ展覧会「#映える風景を探して」。あの町田市立国際版画美術館がまたやります!こんどは「版画×写真― 1839-1900」。ド直球。

写真は版画だった。

っていきなり言ってもよくわからないと思いますが、版画が築いたビジュアル文化に乗っかる形で始まり、やがて版画を押しのけて乗っ取ってしまったのが、現在の写真のはじまりだと言えると思います。展覧会「#映える風景を探して」では誕生まもない写真技術が、いかに版画文化に食い込み「写真文化」を形成していくかを見ることができました。こんどの展示はまさに直球。版画と写真の関係がさらに明らかになる展示ではないかと期待できます。

この展覧会を鑑賞してレビューする会を開催します。とはいえ、少人数で見に行って帰りにお茶をするだけの会です。興味ある方は下記フォームよりご連絡ください。

「版画×写真 ― 1839-1900」町田市立国際版画美術館

展覧会詳細ページ:版画×写真 ― 1839-1900
  • 会期:2022年10月8日(土)~12月11日(日)
マシュー・ブレディの写真スタジオ。1861年のニューヨーク。
この展覧会ではブレディ撮影のポートレートの展示もあり。
レビュー会日程

2022年月11月20日(土)13:00ごろ町田駅集合

昨年の展覧会「#映える風景を探して」のレビュー記事です。

#映える理想の旅へ!:写真と版画とグランドツアー 町田市立国際版画美術館
 #映える風景、それはピクチャレスク!「#映える風景を探して」。これは町田市立国際版画美術館で開催された展覧会のタイトルですが、なるほど感!ルネサンスから19世紀の美的感性「ピクチャレスク」。美術史には必ず出てくるこの言葉、ピクチャレスクをざっくり一言で説明すると「#映える風景」なんですね!うまいこと言う!東京オルタナ写真部ではこの展覧会のレビュー会を開催しました。 写真の起源とピクチャレスク私たちがこの展覧会に関心を持つ理由は、この「ピクチャレスク」が写真の誕生に深く関係しているからです。どれ...
その他の関連記事
感じればいい、アートに言葉はいらない…?|東京オルタナ写真部のアート批評ワーク...
 アートはただ感じればいい、言葉はいらない?先日このような内容の少し長文の投稿をSNSでみかけました。「写真はクラシック音楽の英才教育と同じで教えられるものじゃない。評論家などというのは、なにも理解していない。見えないものを感じるのが優れた写真家だ。」多くのひとがこれに「いいね」をしたりシェアしていました。この投稿文を読むと、この人は次のことを前提していることがわかります。作品がいいか悪いかは自分が見ればわかる。評論なんてものは意味はない。アート表現に言葉はいらない。言葉で考える必要はない。アー...
作品を批評してみよう:『岡上淑子 フォトコラージュ展』批評会
東京オルタナ写真部では「プリントスタディ」という批評会を開催しています。ある作品や展覧会を取り上げて、感想や批評を述べ合いディスカッションする批評のワークショップです。今回取り上げた展覧会は、「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展(東京都庭園美術館)です。  『岡上淑子 フォトコラージュ展』について雑誌の写真を切り抜き、コラージュ作品を制作した岡上淑子。その制作期間は1950年からわずか7年だけであり、近年再評価されるまで何十年も忘れられていました。この展覧会は、公立美術館による初の岡上作品...
「いいね」では伝えられない「好き」を伝える/個別性と普遍性について-3
アート批評ワークショップと読書会 先日のアート批評ワークショップでサロン画(アカデミック絵画)を取り上げた参加者の方が、SNSで感想を書いてくれました。転載の許可をいただいたので、紹介したいと思います。  美術に対する恐怖感から解放される  美術館に行って絵を見るのが恐かったわたしを、解放してくれた東京オルタナ写真部のアート批評ワークショップと読書会。 「絵を見るのが恐い」なんていうと、みんな「こわがることなんてないよ。好きだと思うものを見ればいいし。いいなぁとか自分が感じるように感じればいいん...