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古典的な写真印画技法の「サイアノタイプ」で歴史的名画をプリントするワークショップを開催します。

 

写真古典技法ワークショプ:

サイアノタイプ(青写真)+歴史的名画

名画を古典技法でプリントするワークショップ。第1回は、謎多き大作絵画、ヒエロニムス・ボスの《快楽の園》!!

この絵は、不思議な植物と動物が混沌と入り混じった幻想的な絵画です。…が、しかし。では「怪しく美しい…」となるかというとそうではなく、底が抜けたような明るさで覆い尽くされています。数百人の裸の男女が乱痴気騒ぎをくりひろげ、思わず「ファンキー!」と言いたくなる愉悦にあふれかえっています。

《快楽の園》ヒエロニムス・ボス

そしてこの絵が謎を呼ぶのは、描かれた数百人もの人物たちが何をやっているのか、ほとんどわからないことです。いちおう「天地創造」や「エデンの園」を描いた宗教画ではあるようですが、同時代の絵画と比較すると、かならずしもそうだとは断言できないそうです。それぞれのディテールには象徴的な意味があるのかないのか…。

何をやっているのかぜんぜんわからないけど、とりあえずみんな楽しそう!最高かよ。

ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂で天井画に挑んでいた同時期に、北方のフランドルではこんな奇才が奇妙な傑作を描いていました。ワークショップでは、このスペクタクル絵画をいっしょに詳しく見ていきます。

『快楽の園』

 

 

ワークショップ概要

サイアノタイプ(青写真)ワークショップ

古典写真技法のサイアノタイプ、青写真の美しい色を引き出す制作技法を解説します。今回はコットン布地にプリントし、木製の刺繍枠で仕上げます。

  • 古典印画技法で《快楽の園》の部分をプリントします。
  • 素材はコットン布地、仕上げの枠の大きさは直径15cmです。
  • 絵柄の候補はこちらで準備したものから選んでいただきますが、事前にリクエストも受け付けます。
  • プリント制作点数は希望に応じます。

 

作品探索&ディスカッション

高解像度画像による作品鑑賞会を行います。謎に満ちた『快楽の園』をすみずみまで探索して回りましょう!簡単な解説と参加者によるディスカッションも行いたいと思います。作品を理解するうえで参考になるインターネット記事や書籍をこのページ下部で紹介しています。

 

プリント絵柄候補

プリントする絵柄は以下から選択していただけます。これ以外の部分のリクエストがありましたら事前に受け付けます。

 

「地獄の王子」
「樹木男(居酒屋)」
「さくらんぼの舟」
「さくらんぼの花嫁」
「エデンの園」
「湖の塔」
「透明球」

開催概要

  • 日時:追加開催 2021年3月6日(土)
    • 2月27日(土)は定員になりました。
      13時開始。18時頃終了予定。
  • 場所:アトリエオルト(南青山)
  • 参加費:7,700円(プリント1点分の材料費込み・税込み)
    • 2点以上制作を希望される方は、追加1点につき1,200円の加算になります。
  • 講師:大藤健士 
  • 協力:Hisayoshi Osawa Photography

 

参加方法

参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
 

サイアノタイプWS《快楽の園》

参加申し込みフォーム

申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com

 

 

《快楽の園》参考資料

ワークショップでは作品鑑賞とディスカッションを行います。作品理解の参考になる資料を下調べしておくと、この謎だらけの絵の探索はより充実するはずです。参加者のみなさんと一緒に作品の世界に触れられることを楽しみにしています!

インターネット

Google Arts & Culture

Google Arts & Culture features content from over 2000 leading museums and archives who have partnered with the Google Cultural Institute to bring the world's treasures online.

プラド美術館

The Garden of Earthly Delights is Bosch’s most complex and enigmatic creation. For Falkenburg the overall theme of The Garden of Earthly Delights is t...

オランダ公共放送

Wikipedia


書籍

ネーデルラントの画家、ヒエロニムス・ボス。その作品に盛り込まれた謎に満ちた造形を、従来の説をふまえつつ図像学の立場から独自の解読を試み、中でも隠し込まれた幾何学的思考について、文字と数字のシンボリズムとして解明してゆく。
何が描かれ、何を象徴するのか。細部を観察し、全体の構図と照らし、数多の研究成果を参照しながら、この不思議な絵の謎に迫る。
「エデンの風景」「優美の泉」「空飛ぶ生き物」「泡の中の恋人たち」「木男の酒場」「音楽の拷問」「サタンの晩餐」…17のキーワードから名画を読み解く。
伝統からの逸脱。その筆が描いたのは、罪深き人間世界と、地獄の幻想。世紀末ネーデルラント。不安の時代を背景に、愚かな人間と光に満ちた神の世界を描き続けた謎の画家。残された数少ない真筆作品から、奇抜なモティーフに込められた画家の意思を探る。
15世紀末から16世紀初め、ダ・ヴィンチと同時代に活躍したボス。人間の快楽や罪と罰、異形ながらも憎めない悪魔や愉快な怪物たちなど、ボスの細かな描写を高精細の拡大画像で紹介します。

 

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