ほんとうにかっこいいアナログ写真ワークショップ 基礎クラス
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銀塩写真の魅力は、ナチュラルな階調とリッチな質感です。それによって版画にも似た美しい「写真」ができます。過去の名作写真を観察すると、必ずこの階調と質感を見つけることができます。たとえばエドワード・ウェストンの作品。この階調と質感!これらは歴史に残る美しい銀塩写真作品のひとつです。
ところで、もし白黒フィルムを使って写真を撮ったことがある人なら、できあがった自分の写真を見てがっかりしたことがあると思います。それは、どうやってもかっこいい写真にならないからです!
…どうやったらあんな写真になるのか?謎すぎる!
この謎…つまり美しい写真を作るにはどうすればいいのか。その方法は残念ながらこれまで日本では解説されてきませんでした。もちろん日本に優れた写真家は多くいたのですが、技法に関しては我流でやるのが良いという風潮がありました。
そのため、技術とアートがごちゃごちゃになったものを教えられ、またそれを教えるという繰り返しになり、ますます混乱していきました。
その結果、これまでの写真指導では、目隠しして写真を撮ったり、生徒同士でハグしあったりといった、別の意味で謎な内容を大まじめにやっていたことがありました。
この混乱は、日本独自のナンセンスな「常識」もたくさん生み出しました。美しい白黒写真は暗室でのプリント技術で作るという「常識」もそのひとつです。いまもほとんどの機会でそのように指導され続けています。
写真のクオリティを決める階調や質感は、ネガフィルムを持って暗室に入る前に決定しています。プリント作業の段階で調整できることはほとんどありません。
これはコーヒーにたとえると簡単に理解できます。おいしいコーヒーを飲むためには、おいしいコーヒー豆を準備します。ていねいに栽培され、きちんと選別され、適切に焙煎された豆です。最後の淹れ方によってコーヒーを台無しにすることはできても、もとの豆よりおいしく淹れることはできません。本当においしいコーヒーにとって大事なのは淹れ方よりもコーヒー豆です。
写真のプリント作業もこれと同じです。最後の仕上げですね。ここに来るまでに写真のクオリティの9割以上はすでに決まっています。最後にあまり調整がきかないのはデジタル写真とは大きく異なるところです。
ともあれ、このような事情が重なって、日本では合理的なアナログ写真の知識が知られないまま現在に至っています。もしかすると、銀塩写真は終わりかけているのではなく、これから始まるのかもしれません。いま、アナログ写真が逆に新しいのは確かですね。
狙い通りにコントロールされて作られた銀塩写真は、デジタル写真にはない美しさを表現することができます。そして正しい知識さえ持てば、初心者でも簡単に美しい銀塩写真を作ることができます。
エドワード・ウェストンの写真の美しさの謎?
それはこのワークショップで完全に解決します。そして、自分でもできるようになります。
写真をただ「撮る」のではなく、「描くように写す」方法がわかれば、アナログ写真はとても楽しくなります。このワークショップでは、銀塩写真をコントールして表現する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
デジタル写真にはない銀塩写真だけがもつ美しさがどこにあるのかを見て、自分で作ってみましょう。初めて聴く音楽の魅力が突然わかるという経験はだれもがしたことがあると思います。アナログ写真の美しさはまさにそれに似ています。いちどわかると、ちょっともとに戻れないかも…という感じです。
スマホで美しい写真が撮れる時代にわざわざフィルムで撮るんですから、アナログ写真でしかできないかっこいい写真を作りたいですよね!
私たちのワークショップでは、芸術性と技術内容をきちんと分けて扱います。そうしないと、何がアートで何が技術なのか、その境界がわらかなくなってしまうからです。
そのうえで、芸術的表現を支える技術を合理的に根拠を示しながら解説します。従来の日本の写真の常識とは異なる内容もありますが、現在の欧米レベルのアップデートされた知見を学ぶことができます。
2020年月10月17日(土)、24日(土)、31日(土)、11月7日(土)
東京オルタナ写真部では若い写真家を応援するために、スカラシップ奨学生を募集しています。資料を提出していただき、選考を通過した方は、アナログ写真ワークショップの参加費を半額、あるいは全額免除します。詳細はスカラシップ募集ページをごらん下さい。
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。