はい、オードリー・ヘプバーン。
映画史上に永遠に続く、たった一日の恋。
『ローマの休日』です。

もしかすると、いまどき銀塩写真を始めたいひとがいないとも限らない。

そんなぼっちなあなたのために、最近の銀塩写真の始め方を淡々とまとめていきます。

今回は中古のフィルムカメラの選び方について。


【記事更新】おすすめカメラを厳選しました!↓

更新:2020年2月3日東京オルタナ写真部がおすすめフィルムカメラを厳選しました。かっこいい写真が撮りたければ、このカメラを買え! フィルムカメラ選びは楽しくて悩ましい カメラは好きなものを選べばいいおすすめのカメラはない。その理由はこちらに書きました。 カメラは珍品でもなんでも中古市場に出回っていて、お金と探す手間さえ惜しまなければ、たいていのものは手に入れることができます。好きな物を好きなように買えます。趣味性の高い買い物なので、正解はありません。おすすめカメラがないもう一つの理由は、カメラは...

 


★フィルムカメラの現状

現在、フィルムカメラは店やオークションで中古を安く探せます。
このブログではこれまで新品カメラの紹介をしてきましたが、中古カメラの購入もおすすめです。
中古のフィルムカメラは、価格も比較的安定し品数も豊富なので、良いものが買いやすくなっています。

「じゃあ中古で買うから、おすすめのカメラ教えてよ。」

って無理です。
それは無理。


『ローマの休日』がカメラの話と何の関係が…?ってありますよ!
この映画を観たことのあるひとはよく思い出してください。

『ローマの休日』は、某国の王女アンが親善訪問で訪れたローマで侍従たちから逃げ出し、一日だけ自由を満喫するというストーリーです。脱走中に偶然出会った新聞記者と恋に落ちるわけですが、当初この新聞記者は、自分が保護した娘がアン王女だとわかり、スクープ記事にしようと考えます。そのため彼は、友人のカメラマンに、脱走中のアン王女の姿を盗み撮りさせます。

盗み撮りしたアン王女の写真を確認するふたり。

さて、映画を観たひとはもう思い出したでしょうか。
このカメラマンが盗み撮りに使ったカメラがこれです。

Zippoライターの形をしたスパイカメラ。
このカメラは映画の最後、アンが王女に戻った記者会見会場でも登場し、全編を通して非常に印象に残る小道具でした。

盗み撮りした写真を記事にすることなく、アン王女にプレゼントするふたり。

ああ、いい話だ。いい映画ですねー。

カメラどうしたって?

だってあれは映画の小道具ですから実在するわけ…  あります。

エコー8
1951年発売、鈴木光学。なんと日本製。ライターとして普通に使えます(爆)

いやーまさか、本当に実在するカメラだったとは。

しかしこんな珍しいカメラは、さすがに博物館くらいにしかないでしょう。
手に入れようと思ったって…  ふつうに売ってます。

ebay」オークション。

さっき検索してみたところ、エコー8はebayで3台売りに出ていました。
カメラ(?)の横にある小さな容器はフィルムマガジンです。
フィルムをカットしてこのマガジンに詰めて撮影します。

さて、もうお分かりになられたと思いますが、
おすすめの中古カメラを紹介できない理由は、

中古市場では珍品から名機まで、過去の全てのカメラが買えるからです。


そこは、足をとられた者は二度と生きてはい上がって来れない

恐ろしい底なしカメラ沼

なのです。

この呪われた沼の前に立って「おすすめの中古カメラは?」という呪文を唱えると…あとは分かりますね。

では次回は、沼にはまらず中古カメラを選ぶ方法などを書く予定です。

銀塩写真の最近の情報をまとめるシリーズ、フィルムカメラ編。
現行で販売されていて新品で買えるフィルムカメラだけ紹介してきました。

今回からは中古カメラの購入について少し書いてみます。


「銀塩写真を始めたい人へ」記事は、ぼちぼち更新していきます。
現在入手可能なもので銀塩写真を始められるように情報をまとめていきます。(簡単にね)

まずはフィルムカメラ編。
それからあとは
フィルム編
フィルム現像編
プリント編(銀塩印画紙、デジタル)
とぼちぼちと続く予定です。

ではでは。