ほんとうにかっこいいアナログ写真 オンライン講座::録画映像視聴
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2024年9月に開催したオンライン講座。録画映像を視聴できます。下記フォームよりお申し込みください。
銀塩フィルム写真の魅力は、ナチュラルな階調とリッチな質感です。それによって版画にも似た美しい「写真」ができます。過去の名作写真を観察すると、必ずこの階調と質感を見つけることができます。たとえばエドワード・ウェストンの作品。この階調と質感!これらは歴史に残る美しい銀塩写真作品のひとつです。
ところで、もし白黒フィルムを使って写真を撮ったことがある人なら、できあがった自分の写真を見てがっかりしたことがあると思います。それは、どうやってもかっこいい写真にならないからです!
…どうやったらあんな写真になるのか?謎すぎる!
この謎…つまり美しい写真を作るにはどうすればいいのか。その方法は残念ながらこれまで日本では適切に解説されてきませんでした。もちろん日本に優れた写真家は多くいたのですが、「我流でやるのが良い」という風潮があり、表現技法を体系的に理解する機会は非常に限られていました。
そのため、技術とアート表現がごちゃごちゃになったものを教えられ、またそれを教えるという繰り返しで、日本の「写真の基礎知識」は事実とは異なる混乱したものになってしまいました。
事実とは異なる「写真の基礎知識」としては、たとえば、「フィルム現像時間を延長すると増感現像ができる」や、「美しい白黒写真は暗室でのプリント技術で作る」などが挙げられます。どちらも簡単な説明や経験で事実ではないことが理解できます(このワークショップで詳しく解説します)。
写真のクオリティを決める階調や質感は、ネガフィルムの現像ができた時点で決定しています。その後のプリント作業の段階で調整できることはほとんどありません。
これはコーヒーにたとえると簡単に理解できます。おいしいコーヒーを飲むためには、良いコーヒー豆を準備します。ていねいに栽培され、きちんと選別され、適切に焙煎された豆です。最後の淹れ方でコーヒーを台無しにすることはできても、もとの豆よりおいしく淹れることはできません。
美しい写真を作る作業もこれと同じだと言えます。ネガフィルムができたところで写真のクオリティの9割以上はすでに決まっています。最後にあまり調整がきかないのはデジタル写真とは大きく異なるところです。
狙い通りにコントロールされて作られた銀塩写真は、デジタル写真にはない美しさを表現することができます。そして正しい知識さえ持てば、初心者でも簡単に美しい銀塩写真を作ることができます。
エドワード・ウェストンの写真の美しさの謎?
それはこのワークショップで完全に解決します。そして、自分でもできるようになります。
写真をただ「撮る」のではなく、「描くように写す」方法がわかれば、アナログ写真はとても楽しくなります。このワークショップでは、銀塩写真をコントールして表現する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
デジタル写真にはない銀塩写真だけがもつ美しさがどこにあるのかを見て、自分で作ってみましょう。初めて聴く音楽の魅力が突然わかるという経験はだれもがしたことがあると思います。アナログ写真の美しさはまさにそれに似ています。いちどわかると、ちょっともとに戻れないかも…という感じです。
スマホで美しい写真が撮れる時代にわざわざフィルムで撮るんですから、アナログ写真でしかできないかっこいい写真を作りたいですよね!
私たちのワークショップでは、芸術性と技術内容をきちんと分けて扱います。そうしないと、何がアートで何が技術なのか、その境界がわらかなくなってしまうからです。
そのうえで、芸術的表現を支える技術を合理的に根拠を示しながら解説します。従来の日本の写真の常識とは異なる内容もありますが、現在の欧米レベルのアップデートされた知見を学ぶことができます。
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