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古典的な写真印画技法の「サイアノタイプ」で歴史的名画をプリントするワークショップを開催します。
写真古典技法ワークショプ:
サイアノタイプ(青写真)+歴史的名画
名画を古典技法でプリントするワークショップ。今回はフランダースの奇才画家ピーテル・ブリューゲルの《七つの大罪》!!
ピーテル・ブリューゲルの「七つの大罪」
「七つの大罪」は中世にカトリック教会が定めた、罪の源になる人間の感情や欲望です。強欲、嫉妬、怠惰、怒りなど、トラブルの元としてなるほどと思わされるものばかりですが、反面、それらの感情は人間の力の源になる場合もあります。人間の活力を抑制しようとした中世キリスト教らしい戒めだと言えます。
が、しかし!
16世紀の画家ブリューゲルが描いた「七つの大罪」はファンキーさ全開です!画面いっぱいに奇抜な乱痴気騒ぎが繰り広げられ、底が抜けたような明るさが満ちています。これを見て反省し生活態度を改めよ…なんて、ぜんっぜん期待してない!どうしたこうなった!なぜこんな画が描かれ出版されたのか。謎すぎる。
版画と写真
この版画はブリューゲルが原画を描き、版画職人のピーテル・ファン・デル・ヘイデンが版画原版を制作し、当時最大の出版社(人)のヒエロニムス・コックが1558年に出版しました。
印刷(出版)されたプリントを購入して楽しむ。これはビジュアルアートの消費の主要な手段ですが、300年後に写真が版画に取って代わります。つまり写真は、版画が作った文化を受け継いで成立しています。ブリューゲルはその出版文化の初期の重要画家のひとりです。
『七つの大罪』
- 原画:ピーテル・ブリューゲル(父)(1525年頃〜1569年、影響:初期ネーデルラント派)
- 版画制作:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン
- 出版:ヒエロニムス・コック
- 出版年:1558年
- 技法:銅版画(エングレービング)
- サイズ:22.7 x 29.6 cm
- 所蔵:ウフィツィ美術館、大英博物館、メトロポリタン美術館
ワークショップ概要
サイアノタイプ(青写真)ワークショップ
古典写真技法のサイアノタイプ、青写真の美しい色を引き出す制作技法を解説します。今回はコットン布地にプリントし、木製の刺繍枠で仕上げます。
- 古典印画技法で《七つの大罪》の部分をプリントします。
- 素材はコットン布地、仕上げの枠の大きさは直径15cmです。
- 絵柄の候補はこちらで準備したものから選んでいただきますが、事前にリクエストも受け付けます。
- プリント制作点数は希望に応じます。
作品探索&ディスカッション
高解像度画像による作品鑑賞会を行います。謎に満ちた『七つの大罪』をすみずみまで探索して回りましょう!簡単な解説と参加者によるディスカッションも行いたいと思います。
プリント絵柄候補
プリントする絵柄は以下から選択していただけます。これ以外の部分のリクエストがありましたら事前に受け付けます。
おまけ。「聖アントニウスの誘惑」
開催概要
- 日時:2021年11月20日(土)
13時開始。17時頃終了予定。 - 場所:アトリエオルト(南青山)
- 参加費:7,700円(プリント1点分の材料費込み・税込み)
- 2点以上制作を希望される方は、追加1点につき1,200円の加算になります。
- 講師:大藤健士
- 協力:Hisayoshi Osawa Photography
参加方法
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com
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