サイアノタイプ・ワークショップ:《七つの大罪》ピーテル・ブリューゲル
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古典的な写真印画技法の「サイアノタイプ」で歴史的名画をプリントするワークショップを開催します。
名画を古典技法でプリントするワークショップ。今回はフランダースの奇才画家ピーテル・ブリューゲルの《七つの大罪》!!
「七つの大罪」は中世にカトリック教会が定めた、罪の源になる人間の感情や欲望です。強欲、嫉妬、怠惰、怒りなど、トラブルの元としてなるほどと思わされるものばかりですが、反面、それらの感情は人間の力の源になる場合もあります。人間の活力を抑制しようとした中世キリスト教らしい戒めだと言えます。
が、しかし!
16世紀の画家ブリューゲルが描いた「七つの大罪」はファンキーさ全開です!画面いっぱいに奇抜な乱痴気騒ぎが繰り広げられ、底が抜けたような明るさが満ちています。これを見て反省し生活態度を改めよ…なんて、ぜんっぜん期待してない!どうしたこうなった!なぜこんな画が描かれ出版されたのか。謎すぎる。
この版画はブリューゲルが原画を描き、版画職人のピーテル・ファン・デル・ヘイデンが版画原版を制作し、当時最大の出版社(人)のヒエロニムス・コックが1558年に出版しました。
印刷(出版)されたプリントを購入して楽しむ。これはビジュアルアートの消費の主要な手段ですが、300年後に写真が版画に取って代わります。つまり写真は、版画が作った文化を受け継いで成立しています。ブリューゲルはその出版文化の初期の重要画家のひとりです。
古典写真技法のサイアノタイプ、青写真の美しい色を引き出す制作技法を解説します。今回はコットン布地にプリントし、木製の刺繍枠で仕上げます。
高解像度画像による作品鑑賞会を行います。謎に満ちた『七つの大罪』をすみずみまで探索して回りましょう!簡単な解説と参加者によるディスカッションも行いたいと思います。
プリントする絵柄は以下から選択していただけます。これ以外の部分のリクエストがありましたら事前に受け付けます。
おまけ。「聖アントニウスの誘惑」
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com
ピーテル・ブリューゲルの大先輩、北方ルネッサンスの画家ディーリック・バウツ作品の批評記事。