厳選 おすすめ露出計:銀塩写真を始めたいひとへ
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最終更新日:2024年5月14日
アナログ写真を撮る人は誰もが悩む露出の問題。フィルム写真では現像が終わるまで何が写ってるのかわからない。この露出の問題をきちんと解決するには少し解説が必要なのですが、ともあれ必要なのは露出計です。
どの露出計がいいのか質問されることも多いので、今回は東京オルタナ写真部のおすすめ露出計を紹介します。
「露出計なんかいらない、目測でOK!」という人もいますし、
「適正露出が大事。」という人もいます。
それぞれの見識はあると思いますが、合理的に考えるなら、狙いに合わせた露出の計測は必要です。特に銀塩白黒写真の場合は、露出設計は暗室でのプリント技術よりもはるかに重要です。そのために信頼できる露出計が必要になります。
露出計には入射光式と反射光式の2種類があります。
乳白色の丸い受光部がついているのが入射光式、レンズがついているのが反射光式です。どっちもいける露出計もあります。
私たちがよく使う、カメラに内蔵されている露出計は反射光式ですね。
それぞれ得意な用途があります。
画面を平均的に計るカメラの内蔵露出計や、簡易的な反射光式露出計は、計測する範囲が広すぎるため、正確な写り方を知ることはできません。
※Nikon F100やオリンパスOM-4など、一部のフィルムカメラでは内蔵露出計で正確なスポット測光ができます。
多くのカメラは露出計が内蔵されています。それでも単体の露出計は必要なんでしょうか?
いえ、必ずしも必要ではありません。カメラの露出計もじゅうぶん役に立ちます。単体露出計が必要になるのは次のような場合です。
カメラに露出計がない場合はともかくとして、問題は「狙い通りの画を撮りたい」場合です。白黒フィルムで撮影して狙い通りの画を作るには、画面内のエリアごとの明るさを正確に計測して露出を設計する必要があります。しかしカメラの内蔵露出計や入射光式露出計ではざっくりとしか計れません。そこで必要になるのは反射光式のスポットメーターです。
ゾーンシステム対応。シンプルで直感的な操作。フィルム撮影ならこれで完結。
Gossen Starlite2 ケンコーのサイト
Starlite2 Gossenのサイト
フィルム写真のために新品の単体露出計を購入するなら、ほぼこれ一択ではと思われるほど使いやすい露出計。ゾーンシステムに対応している現代的な露出計はこのStarleite2だけ。ます。
多機能。オールインワン。
ともかく多機能だが、インターフェースは洗練されているとは言い難く、設定の変更はかなりめんどうくさい。直感的な操作ができないので、初心者が使いこなすのは難しい。しかし、いちど自分の設定ができて、操作に慣れると、アナログメーターのような使い方もできる。
アナログ。シンプル。
フラッシュ光撮影をしないのなら、必要にして十分な機能。操作も快適で非常に優れた露出計だと言えます。ただ経年劣化もあるうえに、最近なぜか価格が高騰しています。ところで校正機能がない、と書きましたが、分解してハックした強者が登場。なんだ校正できるんじゃん!これで狂いは調整できます!
露出計アプリならこれ。
App Store: Lumu Light Meter
ほとんどの露出計アプリは精度に問題があるため、あまりおすすめできません。そのなかでもこれは比較的信頼できます。スポット測光ができます。露出計のないカメラでカジュアルに撮影したいときにどうぞ。カメラの内蔵露出計の補佐的な使い方をするのもあり。
LUMU公式サイト
スポット測光ができる小型のデジカメを露出計として使うこともできます。露出計はどれも一長一短あります。自分たちで本当に使いやすいオリジナル露出計を作ってみたいですね。
アナログ写真の露出についてはワークショップで詳しく解説しています。関心を持たれた方はぜひご参加ください。
アナログ写真ワークショップ 基礎クラス、随時開催しています!
開催予定のワークショップは「現在募集中のワークショップ」のページをごらんください。
東京オルタナ写真部では、オリジナルフィルム現像液「東京パイロ Tokyo Pyro」を開発しました。ありきたりな画になる要素を排し、アナログ写真ならではの美しい画に全振りしたフィルム現像液です。
世界の写真コミュニティで話題の最新現像液「510 Pyro」よりも、はるかに美麗な画像を得ることができます。
デジタルでは代替できないアナログの魅力を最大に活かす、最先端フィルム現像液。東京オルタナ写真部ショップで好評販売中です!
東京パイロについてより詳しい解説は次のページ「オリジナルフィルム現像液 |東京パイロ TOKYO PYRO」をご覧ください。