ロラン・バルト『明るい部屋』 読書会&レクチャー vol.2
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感動的な内容となった『明るい部屋』読書会&レクチャー、その第2回目を開催します。
『明るい部屋』をいわゆる「写真論」として読むとこの本に出会うことはできません。この本は写真論であるより前に、私の生が私自身のものであること、その取り替えのきかなさについて書かれた本です。
そしてなにより、これは胸に迫る切なさに満ちた美しい本です。
この読書会は、ロラン・バルトの真摯な試みをていねいに追いながら、それを深く理解できる内容になります。読書会を通じて、私たちは自分自身でこの本を体験し発見していきます。そしてそれは同時に、この本がいかに誤解と誤読の山に埋もれているかを知ることにもなります。
この読書会が、写真で表現をする人の哲学の入り口になれば幸いです。
1月26日(金)、2月2日(金)、2月9日(金)、2月16日(金)、2月23日(金)
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
「写真とは何か」という問いに対しては、これまで様々な人が色々なことを発言してきました。しかし問題の本質に向けて確実に近づこうとする試みはそれほど多くなかったように思います。
ロラン・バルトは『明るい部屋』で、哲学の方法論「現象学」を用いてこの問題に踏み出します。ロラン・バルトの歩みは断崖の縁を歩くように確実です。そしてこの本を読むことで、彼が立ち止まった地点に私たちもたどり着くことができます。
思わせぶりな言葉遣いで書かれたわかりにくい読み物という印象を持った人もいるかもしれません。しかし言葉をよく吟味し、さらに哲学の方法を知ることで、ロラン・バルトが歩いた道筋が浮かび上がってきます。この本は、写真家にとって深く切実な問題にまっすぐ向かって書かれています。その道のりを辿り、そこからの景色を見てみることは、写真で表現する人に深い励ましを与えるものになるはずです。
アナログ写真ワークショップ/アドバンストクラスでは、この本でロラン・バルトが立ち止まった地点からその先へ向かう試みを行っています。