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ロラン・バルト『明るい部屋』を読む
この現象学を基礎に書かれた写真論の読書会&レクチャーを開催をします。
『明るい部屋』でロラン・バルトは写真の本質を理解しようと思想の旅を開始しますが、座礁してしまいます。試みとしては失敗しましたが、写真を巡る経験を内省した美しい写真論となっています。
誤解を招きがちな言葉遣いの向こうにある、ロラン・バルトの真摯な試みを理解できる読書会にしたいと思います。写真で表現をする人の哲学の導入になれば幸いです。
『明るい部屋』読書会&レクチャー 開催概要:終了しました。
開催日程
11月4日(土)、11月11日(土)、11月18日(日)、11月25日(土)、12月2日(土)
- 19時開始
- 各回90分の予定です。
- 初回に哲学と現象学の基礎についてレクチャーを行います。
- その後は希望する参加者の方によるレジュメで進行します。
- 最後の回では『明るい部屋』から先へ進む可能性と方法について考えます。
- 場所:アトリエオルト(南青山)
- 講師:大藤健士
- 補講について:遅刻や欠席をされた回はできるだけ補講するようにしたいと思いま
す。費用は通常の個人レッスンに準じ45分4, 000円(会場費抜き)をめどに相談させてください。
参加方法
参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
- 申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com
「写真とは何か」という問い
「写真とは何か」という問いに対しては、これまで様々な人が色々なことを発言してきました。しかし問題の本質に向けて確実に近づこうとする試みはそれほど多くなかったように思います。
ロラン・バルトは『明るい部屋』で、哲学の方法論「現象学」を用いてこの問題に踏み出します。ロラン・バルトの歩みは断崖の縁を歩くように確実です。そしてこの本を読むことで、彼が立ち止まった地点に私たちもたどり着くことができます。
思わせぶりな言葉遣いで書かれたわかりにくい読み物という印象を持った人もいるかもしれません。それは翻訳の問題もあります。言葉をよく吟味し、さらに哲学の方法を知ることで、ロラン・バルトが歩いた道筋が浮かび上がってきます。この本は、写真家にとって深く切実な問題にまっすぐ向かって書かれています。その道のりを辿り、そこからの景色を見てみることは、写真で表現する人に深い励ましを与えるものになるはずです。
アナログ写真ワークショップ/アドバンストクラスでは、この本でロラン・バルトが座礁した地点からその先へ向かう試みを行っています。