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写真とアートをめぐる東京オルタナ写真部読書会
ここまでロラン・バルトケネス・クラークヴァルター・ベンヤミンエルヴィン・パノフスキーと読んできました。

今回取り上げるのはJ・Sミルの『自由論』です。

 

「自由」とはなんだろう?

自由という語は日常的によく使われますが、適切な意味を知るのがとても難しい言葉だという印象があります。

表現の自由、言論の自由などは、基本的人権に分類されるものですが、その扱いをめぐる議論は非常に混乱しています。この問題に単純な正解がないことは予想できます。しかし正解のない問題について考えるための方法はあります。たとえば、それがもともとはどんなアイデアだったのかを調べることもそのひとつだと思います。

もともとのアイデアやコンテクストは簡単に見失われてしまい、後からよくわからなってしまうことについては、先日ブログ記事にも書きました。

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表現に関わる自由は、写真の作品を制作する私たちにも、もちろん関係のある問題です。そこで読書会では今回はJ・S・ミルの『自由論』を取り上げます。「社会の中での個人の自由」とはもともとどのようなアイデアだったのかを、改めて知る機会になればと思います。

 

『自由論』J・S・ミル

個人が圧殺される事態を憂慮し、自由に対する干渉を限界づける原理を示した古典的著作。待望の新訳。

 

開催日程

2021年2月6日(土) 18:00〜
毎週土曜日 18:00から開催。
読み終えるまで開催します。

  • オンライン開催
    • 東京都の緊急事態宣言解除後はアトリエオルト(南青山)でも対面で同時に開催する予定です。
  • 参加費:カンパ(500円/月 程度)
  • 進行:大藤健士

 

参加方法

参加希望の方は以下の申し込みフォームよりお申し込みください。

申し込みフォームを送信後、折り返しこちらから詳細をご連絡いたします。もし2日以内にメールが届かない場合はお手数ですが下記メールアドレスまでご連絡ください。東京オルタナ写真部:info@tokyoaltphoto.com

 

使用するテキスト

基本的に日本語訳を読む予定ですが、適宜原文にもあたります。もちろん原文だけでの参加も歓迎です。日本語訳は岩波新書の新訳(2020年)か、光文社古典新訳文庫(2012年)のどちらでもかまいません。

日本語訳

個人が圧殺される事態を憂慮し、自由に対する干渉を限界づける原理を示した古典的著作。待望の新訳。
市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。現代人必読の今もっともラディカルな書。

 

英語

Mill's four essays, 'On Liberty', 'Utilitarianism', 'Considerations on Representative Government', and 'The Subjection of Women' examine the most central issues that face liberal democratic regimes - whether in the nineteenth century or the twenty-first.

 

読書会へのご参加について

「本やメディアで話題になる作品が評価されるべき作品だ」
あるいは
「作品の評価は自分の好き嫌いの感覚で決めていい」

このどちらの見方も、一般的にアートを評価する方法だとふつうに考えられています。しかしこのどちらも結局は場当たり的な言葉しか生みません。そして場当たり的な気持ち良い言葉を多くの人が使い始めると、ていねいに切実に見て考えようとする態度は抑圧されていきます。

場当たり的な言葉に覆い尽くされてしまうと、私たちはほんとうに自分にとって大切なものについて考える言葉を持てなくなってしまいます。東京オルタナ写真部のアート批評ワークショップと読書会は、切実なものを考えるための言葉をつかみ直すための試みとして始まりました。これは、多数を頼みにした安全な場所から発せられる言葉に抗いながら、自分の言葉を見つけていく挑戦とも言えます。

私たちの読書会批評会はどのような人にも開かれています。ただ参加にあたっては、意味のある議論へのリスペクトをお願いしています。と言っても、難しいことではありません。言葉でなんとでも言うのではなく、意味のあることを話し合い、いっしょに考えていきましょうというお誘いです、もし参加にあたってご質問などがありましたら、お気軽にお知らせください。

info@tokyoaltphoto.com : 東京オルタナ写真部メール

 

私たちの読書会と批評会については、こちらのブログ記事もご参照ください。

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