グループ展 東京オルタナ写真部 #8
開廊時間の変更
開廊は11:00〜16:00になります。会期などの変更はありませんが、できるだけ外出は控えてください。この展覧会は8月ごろに再開催する予定です。
展覧会ステートメント
La science impossible / 不可能な科学 (ロラン・バルト『明るい部屋』28章より)
どの「作品」にもあらかじめ決められた宿命のようなものがあります。それは、展示され、見られ、そして一般的なものに変換されてしまうということです。
それはつまり、自分にとって本当に切実なものを、何も変えずにそのまま作品にすることはできないということです。
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東京オルタナ写真部ではロラン・バルトの後期の仕事を読む読書会を開催してきました。私たちが彼の作品に関心をもったのは、彼が自分にとって本当に切実なものを、何も変えずにそのまま書こうとしたからでした。彼は愚鈍なほどの誠実さで、自分の恋愛について、そして自分にとっての写真について書きました。
見られ一般化されることに徹底的に抵抗し、自分の感情だけを根拠に普遍性を目指そうとするバルト。しかしそれは狂気の果てにしかあり得ない、不可能な科学です。
自分にとって切実であればあるほど、それをそのまま作品にすることはできない。このジレンマを乗り越えることはできないのでしょうか。
今回の私たちの展示は、バルトが直面し全てをかけて挑んだこの謎に、少しでも近づこうとする試みです。
会期
2020年4月7日(火)〜12日(日) 11:00-16:00
Open 11:00-16:00
会場
Roonee 247 fine arts
東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビル4F
Sato building B 4F, 17-9, Kodenma-cho Nihonbashi Chuo-ku, Tokyo
TEL: 03-6661-2276
出展作家
山本万
小川裕貴子
木村直人
野本尚史
Inan Oner
吉馴寿子
高橋直行
田島健蔵
田辺知之
佐藤光浩
高村啓子
大藤健士
プリントスタディ(作品批評会)
出展作品の批評会を行います。どなたでも自由に参加、聴講できます。
東京オルタナ写真部で開催中のアート批評ワークショップに準じてディスカッション形式で行います。ぜひご参加ください。
4月11日(土) 17:004月12日(日)14:002回開催。各回2時間程度を予定しています。
プリントスタディの様子は映像配信します。詳細決まり次第告知します。