『明るい部屋』の先へ

現在募集中のワークショップについて

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現在募集中のワークショップ

『喪の日記』はあまりに悲痛すぎて、読んだことを誰にも言いたくないような本でした。バルト自身が出版を意図して書いたものではなかったという理由もあります。その中で、バルトが企画していた小説の仕事。それが彼にとって生の終焉と再生を果たす「記念碑」でした。今回の読書会は、この未完の仕事を遠望します。

コレージュ・ド・フランスの講義を続けながら〈小説の準備〉をするバルト。過去・現在・未来が交錯するエクリチュールの到達点。「音楽分析と知的作業」「シューベルトについて」「クロニック」(週刊誌に15回連載の時評)「固まる」「親愛なるアントニオーニ……」「子供時代の読書」「新たな生」(遺稿)など、最晩年の思考をバルトが書きしるし語りおろしたテクスト40篇。

ロラン・バルト著作集 10 『新たな生のほうへ』出版社の紹介文より

『新たな生のほうへ』読書会 開催概要:参加者募集中です。

開催日程

6月16日(土)

  • 18:30時開始
  • 各回90~120分の予定です。
  • 場所:アトリエオルト(南青山)
  • 参加費:1,000円(差し入れ歓迎です!)
  • 進行:大藤健士
  • 今回は勉強会形式です。ディスカッションが中心でレクチャー等はありません。
  • 『明るい部屋』の読書会に未参加の方も参加できます。

 参加方法

参加希望の方はメールでお申し込みください。

https://www.newyorker.com/books/page-turner/barthess-hand

『明るい部屋』の読書会を終えて

『明るい部屋』読書会:最後のディスカッション先週末は『明るい部屋』読書会の最終回でした。この本を読み終えて最後のディスカッションを行いました。本当にどう言えばいいのかわからなくてこんな言葉しか見つからないのですが、感動に包まれるような最終回になりました。愛と悲しみと世界の関係について、不可能なほど誠実に考えようとした本。それがこの『明るい部屋』です。読書会でレジュメを読み上げながら、私自身、感情が抑えられず何度も胸が詰まりそうになったことがありました。このようなことを言うと必ず「え、そんな本...
新たな生のほうへ―1978-1980 (ロラン・バルト著作集 10)
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