今回の作品批評の対象は展覧会「ヌード NUDE —英国テート・コレクションより」です。

アナログ写真ワークショップ参加者は自由に参加できます。

 

銀塩アナログ写真ワークショップ:プリントスタディ

東京オルタナ写真部では、アナログ写真ワークショップ参加者によるグループ展を年に2回開催しています。参加者の制作プロジェクトを講評する機会を「プリントスタディ」として設けてきました。

グループ展参加作品のレベル向上にともない、プリントスタディを定期的に開催し、より充実したものにしたいと思います。主な内容は以下の2点になります。

 

1 制作プロジェクトの講評

次回グループ展に向けて、それぞれの制作プロジェクトの内容を講評し合います。ここに持ってきてもらうプロジェクトは構想段階でも大丈夫です。自分が目指すものが何なのか、時間をかけて深めていく機会を作りたいと思います。

 

2 作品を批評する

もうひとつは、参加者みんなで作品批評をやってみます。
いまの私たちの批評する文化や言葉はとても貧弱です。きちんと見たものについて、きちんと言葉を交わす場を持ちたいと思います。

これはロラン・バルト『明るい部屋』読書会で、みんなで考え合い、言葉を交わすことでとても深い理解が可能になった経験から構想しました。きっと、とても面白くなると思います。ぜひご参加ください!

 

今回の展覧会:ヌード NUDE —英国テート・コレクションより

今回の作品批評の対象は展覧会「ヌード NUDE —英国テート・コレクションより」です。

「ヌード作品」は私たち日本人にとっては、いまだに奇異で理解しがたい感覚があるのではないでしょうか。1901年、油彩画家の黒田清輝の作品が警察に咎められ下半身を布で覆って展示させられました。

黒田清輝「裸体婦人像」(1901年)
下半身部分を布で隠して展示される黒田清輝作品(1901年)

 
ってそれ、100年以上前の話でしょう、さすがに日本も変わったし…。

いやいや。愛知県美術館で展示作品が猥褻物陳列罪にあたるとして警察から撤去を求められ、下半身を布で覆って展示することになったのは、2014年の出来事です。私たちと「ヌード作品」との距離は、西洋美術として紹介された100年前と本質的にほとんど何も変わっていないのかもしれません。

布で隠されて展示される鷹野隆大作品(愛知県美術館) 2014年

今回の展覧会は、イギリステート美術館の西洋美術200年の「ヌード作品」が一堂に会する展示です。プリントスタディでは、美術におけるヌードとは何かについてディスカッションしたいと思います。ご参加お待ちしています!


プリントスタディに参加される方は、なるべく当展覧会をご覧になったうえでお越しください。

展覧会詳細ページ
https://artexhibition.jp/nude2018/

@ 横浜美術館

オーギュスト・ロダン「接吻」1901年

プリントスタディ開催概要

開催日程

2018年月6月23日(土)18:30~

  • 過去にアナログ写真ワークショップを受講された方は自由に参加できます。
  • アナログ写真ワークショップに未参加の方でプリントスタディに参加希望の方は次のメールアドレスまでご連絡ください。 → tokyo.alt.photo@gmail.com
  • 90分程度の予定です。

 

 参加方法

  • 過去にアナログ写真ワークショップを受講された方は自由に参加できます。当日会場にお越しください。参加費はその場でお支払いください。
 
 

過去のグループ展について