もしかすると、いまどき銀塩写真を始めたいひとがいないとも限らない。

そんなわけで、最近の銀塩写真情報をぼちぼちとまとめていきます。


まずはカメラ編。

新品フィルムカメラ、まだ買えます。

【記事更新】おすすめカメラを厳選しました!↓

 

銀塩写真を始めたい人へ:厳選!!おすすめフィルムカメラ


★フィルムカメラの現状

現在、フィルムカメラは店やオークションで中古を安く探せます。

じゃあフィルムカメラに新品はないのかというと、そんなことはなくまだ作っています。
新品で買えるフィルムカメラ。前回に続いてレンジファインダー機です。

レンジファインダーカメラというと、あれです。
そう。ライカMシリーズ…。

■Leica ライカとは

 
 

はい、ライカ。さらっと紹介します。語りません。

1920年代に小型軽量カメラとして発売されたのがライカの始まりです。映画用フィルムを写真撮影に使うというアイデア商品でした。

大型の写真機しかなかった当時は、そんな小さいフィルムでまともな写真が撮れるわけがない、とバカにされることもあったようです。しかしその後、この方式は見事に普及しました。いまもデジカメの撮像素子のサイズで「フルサイズ」と言いますが、これはもともと、ライカが映画用フィルムを写真に転用したときの画面サイズからきています。

ライカは日本にも1930年代くらいから入ってきました。いわゆる「舶来品」です。海外からやってくる高級品のことですね。日本人のライカ好きはちょっと独特の感じがあるように思いますが、もしかするとかつての舶来品のイメージがまだ強く残っているのかもしれませんね。確かに高価なカメラですが、海外では思い入れなく写真を撮る道具としてふだん使いしている人が多いように感じます。

ですから、ライカの特徴として「値段が高い」「独特の愛好文化がある」ということが言えるかと思います。

■Leica M-A

 
 

ドイツはケルンで開催された2014年のフォトキナ。
そこで発表されたライカの新製品がこのライカM-A

ライカMPの廉価版と言うなかれ。露出計をとっぱらいました。もう残ったのはほとんどネジ、バネの金属とレンズのガラスだけ。

わかりますか?
電気いらないんですよ。このカメラ。
完全機械式!電池なし!

電池で動くおもちゃはいらねえ。

■Leica M7, MP

ライカM7
ライカMP

ライカといえばレンジファインダーが有名ですが、一眼レフやコンパクトカメラも出しています。Mシリーズがレンジファインダーカメラのシリーズです。フィルムカメラはMシリーズのM7とMPです。

実はキヤノンもニコンも、長い間ライカのコピー商品を作り続けていました。世界中のメーカーがまねをするほどライカは先進的なカメラだったわけです。やがて日本のカメラメーカーは、高品質な一眼レフカメラを作るようになり、技術的にライカを追い越して大成功しました。そして技術競争から降りたライカは、そのままこつこつと、昔ながらのレンジファインダーカメラを作り続けて現在に至ります。

そんなわけでライカのレンジファインダーカメラ、Mシリーズは、フィルムの入れ方が昔のままだったりして、ちょっとしたガラパゴス状態です。しかしそんなライカMシリーズもデジタルの波には逆らえず、M8以降はデジタルカメラになりました。現行機種ではM7とその廉価版のMPが35mmフィルムカメラです。

ドイツ的な質実剛健なメカ設計のうえ、工作精度が高いので、操作感は非常に快適です。使いこむと楽しい道具だと思います。

レンズはMマウントと互換性のあるレンズは使えます。またLマウントのレンズもアダプターを付ければ使えます。日本製を含めてライカはコピー商品が大量に作られたので、レンズは古いものから新しいものまでいろいろ選べます。

■ライカ Mレンズ

Mシステムレンズ

ライカの現行Mレンズもラインナップはかなり充実しています。標準レンズの50mmが4種類もあるのは面白いですね。肉眼よりも明るい、開放値F0.95のノクティルックスとか、攻めてる感あります。

銀塩写真の最近の情報をまとめるシリーズ、35mmフィルムカメラ編。
現行で販売されていて新品で買える機種だけ紹介していますが、まだまだ続きます。


「銀塩写真を始めたい人へ」記事は、ぼちぼち更新していきます。
現在入手可能なもので銀塩写真を始められるように情報をまとめていきます。(簡単にね。)

まずは35mmフィルム用カメラ編。
それからあとは
フィルム編
フィルム現像編
プリント編(銀塩印画紙、デジタル)
と続く予定です。

ブローニカメラ、大判カメラ、などは余力があれば取り上げようかと思います。

ではでは。