銀塩写真を始めたい人へ:中古フィルムカメラ購入後メンテナンス/Nikon FE2

前回の投稿「厳選!!おすすめフィルムカメラ」でおすすめしたNikon FE2を自分でも買ってみました。中古カメラ購入後のメンテナンスについて解説します。
 

Nikon FE2については、前回、以下のように評価しました。
 
おすすめポイント
  • 非常に見やすいアナログ追針式露出計
  • 電子制御シャッター 8秒~1/4000秒
  • 軽い。550g。
  • 交換用ファインダースクリーンやアイピースが現行で生産されている。
  • Aiレンズ以降のNikonレンズは全て使える。
  • 市場に数が多く、低い価格で安定している。
  • 中古価格 7,000~15,000円程度
 
残念なポイント
  • 製造から30年が経過しているため、動作が信頼できないものが多い。
  • 古いカメラは故障するリスクが大きい。
  • 購入後に、モルト交換やスクリーン交換などのメンテナンスが必要になることが多い。
  • 自分でメンテナンスできない人は、購入後に業者にオーバーホールに出すのがおすすめ。
  • オーバーホールの価格を考慮すると、価格面のメリットが小さくなる。
 
フィルムカメラどれにも言えることですが、動作が確実なものを見つけることができれば、非常にお得。お値段見てください。お値段!

さらに購入後の簡単なメンテナンスができれば完璧です。特に難しいことはありません。今回はモルト交換、スクリーン交換を中心に行いました。順番に解説していきます。

Nikon FE2 シルバー

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電池交換

ボタン電池LR44が2個。普通に手に入る。

 

モルト交換

 
モルトプレーンは遮光のためのスポンジです。経年劣化するので中古のFE2はほぼ確実に交換が必要になります。
 

モルト交換に必要なもの

モルトプレーン
カッター(もしあればモルトプレーン用)
竹串
レンズクリーニングペーパー
シリンジ(100均の注射器)
ピンセット

エタノールやフィルムクリーナー

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エタノールやフィルムクリーナーは接着剤を剥がすために使います。HCLフィルムクリーナーは、カメラの清掃からネガのホコリ取りまで何にでも使えるので、とてもおすすめです。アナログ写真家は一家に一本どうぞ。また、レンズクリーニングペーパーもおすすめです。ティッシュペーパーとの最大の違いは、ホコリが出ないことです。

エタノールかフィルムクリーナーをシリンジで劣化したモルトに染み込ませる。
 
竹串でこそげるように取っていく。ゴミがカメラ内部に入らないように注意。
 
レンズクリーニングペーパーを竹串に巻いて接着剤を拭き取る。
 
ミラー上部にもモルトがあるよ。
 
元のサイズに合わせてモルトをカット。モルト用カッターがあるといいのだけど、普通のカッターなら裏紙の方から切ると切りやすい。
バックカバーのまわりのモルトは幅1.5mm
 
モルトには接着剤がついているけれど、カットした後は裏紙が剥がしにくい。ピンセットはあったほうがいい。
 
バックカバーのまわりは裏紙を剥がしながらピンセットで貼っていく。
 
ボディ側のこの部分はカバーの開閉に連動した機構があるので、モルトは貼らない。替わりにこの部分はカバー側にモルトを貼る。
 
完成!
 

スクリーン交換

Nikon FM3A用のスクリーンが使える。なんと新品が普通に売られています。ファインダーが断然明るくなってピントが見やすくなる。スクリーンは中央にピント合わせ機構(スプリットマイクロ)がついたK3型、マット式のB3型、方眼マット式のE3型があります。今回は一般的なK3をチョイス。

 

Nikon FM3A K3スクリーン

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ちなみにファインダーに付ける視度調整レンズやアイピースもFM3A用の新品が使える。

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ミラー上部、真ん中の金具を手前に引くとスクリーンが下りてくる。
 
 
 
 
スクリーンに付属している専用ピンセットで交換。簡単。
 

露出計補正

スクリーンを交換するとカメラの内蔵露出計の値が変わるので、補正が必要。それにそもそも露出計はどれも個体差があるので、自分が基準にしている露出計に合わせる。同じ白壁を単体スポットメーターとカメラ内蔵露出計で計測し、カメラの露出計を単体スポットメーターの値と同じになるように調整する。
 
 
露出補正機能で調整。簡単。補正値はマイナス1と1/3。とても補正なしでは使えない。
 
 
フィルムカメラのメンテナンスは意外と簡単にできます。また機能が正常な中古カメラでもモルト交換は必要になることが多いので、自分でメンテナンスできると手軽になっていいですね。簡単なメンテナンスで、素晴らしいカメラが安価で入手できるのも嬉しいポイントです。
 
 
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