もしかすると、いまどき銀塩写真を始めたいひとがいないとも限らない。


そんなぼっちなあなたのために、最近の銀塩写真情報を淡々とまとめていきます。

まずは銀塩カメラ編。

新品フィルムカメラ、買えます。

 


★フィルムカメラの現状

現在、フィルムカメラは店やオークションで中古を安く探せます。

じゃあフィルムカメラに新品はないのかというと、そんなことはなくまだ作っています。
焦げ付く青春。引きずる20世紀。
ロシアのロモの次は中国メーカー。

品質が心配?
現在、高級オーディオの世界では、良質の真空管はロシア製か中国製。
無問題。


■Phenix (鳳凰光学)

ちょっ…。ヤバい。ヤバいって。この風格!

・鳳凰205シリーズ(35mmフィルム)

Phenix (鳳凰光学)謹製。中国で史上最も多く生産されたカメラ。
日本のカメラメーカーのOEM製品を作っていたこともあり、製品の精度はそこそこ信頼できる…かな。
内蔵露出計の有無でバリエーションがあります。
205シリーズはエーパワー等で販売されています。

・鳳凰205 作例。

©老板娘我爱你from frickr

シングルコートレンズが優しいナイスな写りをしてくれます。こんなレンズのカメラ、いま手に入らないですね。となると、やはり名作カメラかも。

■上海海鷗カメラ

・SEAGULL4 二眼レフシリーズ(中判フィルム)

魔都上海からは、定評ある上海海鷗カメラのシーガル二眼レフシリーズ。

このカメラは、いまのところカメラ量販店の通販などでも購入できるようです。
ローライ二眼レフの約1/30の値段で新品が買えます。

SEAGULL4シリーズには、フィルム巻き上げ機構、レンズの違いなどで、いくつかバージョンがあります。

レンズに関してはテッサー(SEAGULL4A-107)と、トリプレット(SEAGULL4A-105、SEAGULL4B)があります。

テッサーの方が収差補正が良好ということですが、ここはあえてトリプレットレンズをおすすめ。クラシックカメラのような、背景が円形に流れるようなボケ(非点収差)を楽しめます。→背景ボケの作例

こちらも、ほどよく残ったレンズ収差がいい感じ。クラシックレンズの趣きがあっていい写りですね。これも名作カメラの予感。

しかし、上海海鷗カメラこのラインナップ…かっこいい。

銀塩写真の最近の情報をまとめるシリーズ、フィルムカメラ編。
現行で販売されていて新品で買えるフィルムカメラだけ紹介しています。
前回でロモグラフィーの長い夜を抜けたと思ったのですが…まだまだ夢見る20世紀は続きます。


「銀塩写真を始めたい人へ」記事は、ぼちぼち更新していきます。
現在入手可能なもので銀塩写真を始められるように情報をまとめていきます。(簡単にね)

まずはフィルムカメラ編。
それからあとは
フィルム編
フィルム現像編
プリント編(銀塩印画紙、デジタル)
とぼちぼちと続く予定です。

ではでは。